どうも桑田です。
私たち人間の体は全員が完全に同じではなく、個々に異なっています。
年齢に伴って変形をしてしまった骨。
生まれた時より伴っている変形。
ケガによる後遺症。
これらは人間の構造的な部分で生じている変形であり、根本的に修正するには手術などを要するため簡単にはいきません。
けれども「形」がそうなっているからトラブルが起きている。
そうお考えになる方が非常に多いかと思います。
実際に膝の変形がとんでもなく進行して膝に負担がかかりやすくなり痛みが出ている方もいらっしゃったりと、形による影響でトラブルが起きてしまうこともあります。
しかし、とんでもない変形を伴っていても痛みもなく生活している方も多くいらっしゃいます。
背中が丸いけどいたって元気で健康的なおばあちゃん!
そんな方に会った事はないでしょうか?
なんで健康で元気でいられるんでしょうか?
筋肉がムキムキだから?
高齢な方でそんな方はほんの一部です(笑)
ではいったい何故なのでしょうか?
私なりの見解ですが「今の自分自身を感じとって使いこなせている」かと思います。
自分自身を感じとる
一言で言うなら簡単な内容に感じますが、実はものすごく難しい内容です。
例えば今現在あなたが「どこ」を使って体を支えているか分かりますでしょうか?
立っていれば足?腰?背中?
座っていたらお尻?腰?
寝ていたら背中?首?
意外と難しく、聞かれてすぐに答えられる方はほとんどいないと思います。
そのくらい普段から私たちは細かく自分自身の体に意識を向けていません。
これは良い意味で言えば効率よく無駄がなく動けるようにパターンとしてインプットされていると言えます。
しかし悪い意味で言えば細かい変化や状況を掴まずに動いているとも考えられます。
例えば膝に負担をかける立ち上がり方をしていても、自分の中ではそれが立つための動きのパターンなので、それを利用し続けてしまいます。
それでは膝を痛めてしまう可能性が高いことが考えられます。
そうなったら動きを修正していきたいところですが、自分自身の状態を感じ取れなければそう簡単には使い方を変えていくことはできません。
逆に言うなら自分自身を感じ取っていければ、動き方や姿勢に変化を起こせる可能性が生まれて、体への負担も軽減できるのではないでしょうか?
形=トラブルの原因?
今私の整体院に通ってくださっている方の中に生まれながらの側彎症を呈している方がいらっしゃいます。
側彎症とは一言で言うと、背骨が捻れていたり、横に傾いている形状になり様々なトラブルを起こしてしまう状態です。
側彎による体調不良という事で有名な大学病院に話を聞きに行ったりしたのですが、もはや手術すら不可能と言われてしまったとのことです。
そんなお方ですが現在当店に2回来店いただき、現在進行形で調子が良くなっているとのご意見をいただきました。
私がこのお方に頭頸部の調整と背骨の動き方を学んでいただいただけです。
そのため見た目的には大きな変化はありません。
しかし、「自分でどのように体を支えているか分かってきた」とのご意見をいただけました。
しかも「調子が良くなってる」とのこと。
嬉しい限りです。
ですが不思議なことに「形」は変えていません。
そうなると形=トラブルの原因ではないことがお分かりいただけるかと思います。
実際にこういったお方が多くいらっしゃいます。
詳細については今度記事を書くときに取り上げさせていただこうかと思います。
今のあなたを使いこなして
正常な形というのは良いことであり、なるべくなら維持・改善をしたいです。
ですがそれ以上に今現在の自分自身を理解して感じ取っていくことで頭でも体でもコントロールしていくことは、形以上に大切なことです。
今のあなたを使いこなしていく。
それは今後生きていく上で快適に過ごしていくためにも重要なことではないでしょうか。