どうも桑田です。
体に関わる仕事を続けていると日常的によく聞くのが「これ、良いことですよね?」という体のこと。
言っていただく事もあれば、姿勢や動きを見て「何か特別に意識をしていることはありますか?」と聞いて話を聞くことが多いです。
そういった中でもよくある例や変わった内容を少し話してみようかと思います。
たまには趣旨を変えた記事も良いかと思いまして。
膝の軟骨にサプリメントは効くの?
整形外科に勤めていたらほぼ間違いなく聞かれるであろう質問第1位です。
商品名はさすがに伏せておきますが本当によく聞かれます(笑)
答えとしては、今使ってない人たちへは「効かない」と答えます。
実際に研究した論文など調べれば効かないことへのエビデンスはありますし、本当に効果があるならば日本で軟骨が無くて困る人間は1人も存在しなくなることでしょう。
ただし、飲んでいて「飲んでから痛みがないんだ」というお方には否定をしません。
もし、周りでサプリメントを使用していて、そういう方がいらした場合には無理に否定をしないであげてくださいね。
「実際の効果」で痛みは取れなくても「精神的な効果」で痛みが落ち着く方もいらっしゃいますので、そこには正論を振りかざさないであげてください。
腹式呼吸は体にとって最高に良いこと?
「胸式呼吸はダメ!
腹式呼吸は素晴らしいこと!
だから鼻から息を吸って10秒くらい吐くことが大事!」
これも本当によく聞きます。
一般人だけでなく我々のような医療従事者や運動に携わるイントラさんなんかでも、こういった考えを持っている方にお会いします。
これに関しては間違いではないのですが「腹式呼吸」が難しい動きで、「腹式呼吸は必須!」と仰っていて使いこなせてる人がほぼいないというのが答えです。
呼吸や運動を理解している方や息遣いを技術として用いる人ほど、「使いこなすのは難しい」と答えるかと思います。
要するに簡単な呼吸法ではないということです。
一般のお方には「お腹が使えて体幹が強くなる!」、知識がある人間からは「体のインナーマッスルが賦活されて靭帯や筋の協調により体の負担が減る!」と言われます。
そのような方々には実際に腹式呼吸を行なってもらった後に体幹を使うような動きやバランスのテストをしてもらいます。
そうすると驚くくらいにパフォーマンスが落ちて、体がガチガチになってしまっている方が多いです。
そう、体を固める呼吸になってしまっている方が多いのです。
本当に仰っていたような効果があるのであれば、体の痛みや悩みはすぐに解決されるかと思います。
ですが実際にそんな夢のような効果を発揮できている人に会ったことはありません。
むしろそれだったら何時間でも無理なく行える胸式呼吸を練習するのが優先です。
胸式呼吸は「悪いことではない」ですからね。
よく悪者にしている方がいらっしゃいますが、これに関しては勘違いも甚だしいです。
マスクであったり、現代社会の影響で私たちは「楽に呼吸する」という機会がどんどん減ってきています。
ぜひ楽に何時間でも呼吸できるような胸式呼吸を練習してみてくださいね。
五十肩にスクワットが効くのは本当?
バイト先の五十肩の患者さんに「スクワットって五十肩に良いんですか?」と聞かれたことがあります。
私の答えはもちろん「YES」です。
症状やご本人の状態にはよりますが、人間が腕を上げるときに必要な力源は「肩」ではありません。
下から上に伸び上がる力が大切で、足の裏から頭の方へ伸び上がるような力と言いましょうか。
スクワットは屈むことで上から下の力から伸び上がる力を使う運動です。
五十肩はもちろん肩こりや首こりの人にも役立つ運動かと思います。
もちろん、肩や肩甲骨へのアプローチがなしで五十肩が完全によくなるとは言い切れませんが、想像以上に効果はあります。
スクワットに限らず下半身を絡めた運動はぜひ行なって欲しいと思います。
あとがき
初めてのテーマでしたがいかがでしょうか。
思ってた通りだった方もいれば、予想外だった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
また機会があればpart2も書いてみようと思います。
ではでは。