どうも桑田です。
先月にも掲載させていただいたテームで、皆さんからよく聞かれる質問をいくつかまとめてみようと思います。
今回のpart2も聞かれることの多い質問です。
ぜひご覧ください。
運動で体に意識を向けるときには目を瞑るのが正解?
私が利用者さんに紹介する運動の多くは体に意識を向ける内容が多いです。
そのため「背中と床の接地感はどうですか?」など感覚を活用する内容になっていますので、目を瞑って集中する方が多いです。
私の運動に関わらず、例えば深呼吸であったり、体を捻るストレッチをする際には目を瞑って行う方も多いのではないでしょうか。
では運動の際に目を瞑るのは正解なのでしょうか?
答えは求める内容によって異なります。
目を瞑ることのメリットとしては体に意識を集中しやすいことです。
なので初めて行う動きや苦手な動きを行う際には、目を瞑ると動きが感じ取りやすくなるかと思います。
私も最初に体に意識を向けていただく際には目を瞑っていただくことが多いです。
しかし、デメリットもあります。
目を瞑るということは首の動きが制限されます。
目は頭頸部との関わりがとても強く、目を瞑った状態だと頭蓋骨や頚椎の1番上(以後、第一頚椎)の動きが十分に起きません。
頭蓋骨と第一頚椎は背骨が動く上で、力の方向を制御する役割があります。
そのため体を捻る動きや肩甲骨、骨盤を動かすなど、背骨の動きを求めていく際には目を開けて行うことも大切です。
特に現代人はスマホ・パソコン社会で目の使い方はとっても苦手になってきてます。
目を瞑るメリットもありますが、開けて行うことで得られるメリットも多々あるので一概に目を瞑るのが正しいわけではありません。
姿勢改善やダイエットのために常にお腹を凹(へこ)ませるのは効果ある?
結構前に流行った長く吐く呼吸法の後から、こういった考えを持つ方が増えてきたイメージがあります。
意識して持続的にお腹を凹ませて動き回るのは体の構造的にも運動学や物理の面において負担がかかりやすく、体を固める傾向があるのでデメリットの方が大きいです。
以前書いた記事で腹筋で体を固めることの危険性を書いた内容があります。
コルセット=腹筋背筋がないから?〜道具から卒業したい人へ考え方のアドバイス〜
詳しくはこちらをご参照していただければと思います。
またお腹を凹ませる筋肉は「腹直筋」というシックスパックとよく言われるお腹の筋肉です。
腹直筋は背骨の運動や、体を支持する力学的にも役割はあまりなく、むしろ肋骨や骨盤の動きを制限し背骨の自由度を少なくしてしまう可能性があります。
そのため、持続的にお腹を凹ませることへのデメリットはかなりあります。
もしかしたら少し知識のあるお方だと、お腹を凹ませれば「腹横筋」が入るじゃないか、という意見をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
そういった方はお腹を凹ませて「腹横筋」を入れた後に片脚立ちや階段の上り下り、八の字に歩いてみるなど動きのパフォーマンスをお腹を凹ませる前後で検証してみると何か気づくかもしれません。
お腹を凹ませたことによる「腹横筋」は体を楽に動かせる役割を果たしてくれているでしょうか?
寝違えには首のストレッチが有効?
寝違えに首のストレッチは完全に「アウト」です。
寝違いは首の土台でもある胸郭(肋骨のかご)とそれに伴う肩甲骨の動きの制限や骨盤の機能不全によって生じることが非常に多いです。
胸郭や肩甲骨に動きの制限がある状況で過剰に首だけが動いてしまったり、骨盤の動きを伴うような動きに対して首だけが動いてしまった場合に起きてしまうのが寝違えです。
肩甲骨や肩のストレッチであれば良いですが、首をダイレクトにストレッチするのは、より首を過剰に動かすことになってしまうので止めましょう。
そのため寝違えの際のセルフケアとしては
・骨盤を動かしてみる
・肩甲骨を動かす
・頭を動かす際には骨盤や背骨と一緒に動かしてみる
などが有効です。
かなり前に挙げた動画ですが、これらの運動も有効ですので、力まない程度にお試しください。
あとがき
いかがでしたでしょうか。
今回の質問も割合よく聞かれることの多い内容なので、気にしたことのある方も多いのではないでしょうか。
特に寝違いは「痛ければストレッチ」という発想をしてしまう方も多いため、よくある内容です。
よく寝違える傾向があるなんて方はぜひセルフケアの一環に動画のワークもやってみてください。
ではでは。