どうも桑田です。
私たちが当たり前に行っている行為「座る」
おそらく「座る」を修得するために練習したという方は、ほぼいないと思われます。
なんせ成長していくなかで勝手にできていく行為だからです。
そんな「座る」ですが、年齢に上がるにつれて座ることが難しくなったり、座ることで痛みを起こしてしまう方もいらっしゃいます。
しかし、もともと意識して修得した行為ではないため、修正するのが難しい事が多いです。
そこで今回は「座る」に対する知識を深めていただければと思い記事にしました。
特に今回は座る上で必須となる土台に関する話題です。
ぜひご覧になって下さい。
座るための土台〜股関節と背骨(腰椎)〜
「座る」ためには、体を支えるための土台と体を立てる能力が必要です。
そのためには、胴体と脚が別々の動きをする必要があります。
特に「股関節」と「背骨(腰椎)」はお互いに別の動きを行えないと座るための土台は作れません。
では、この両者は座る上でどういった動きをしているのでしょうか。
その説明の前に私たち人間の動きのルールを一つだけ紹介させて下さい。
これを理解しておくと座ることへの理解がグッと深まるかと思います。
基盤にある動きは全て一緒に動く動き
私たちは当たり前に四肢を動かし、背骨を動かしたりと部分的に動かすことが可能です。
しかし、私たちは生まれて最初に修得する動きは、全てを一緒の方向に動かす動きです。
大まかに分ければ「丸める」「反る」になります。
体を丸める時には背骨は丸く曲がり、骨盤は後ろに倒れ(後傾)股関節や膝が曲がることで胴体と脚が近づく動きとなります。
特に丸めるという動きは我々人間にとって生まれてから、呼吸と共に最初に行う基盤の動きでもあります。
そのため、赤ちゃんが生まれてすぐに膝だけピーンと真っ直ぐ伸びていることはないはずです。
これは上記のルールがあるからですね。
このルールを基盤にして人間はどんどん部分的な動きを修得していきます。
逆にいうと体の不調がある人は、まずこのルールから見直す必要がある人が多いというわけです。
座る場合には丸める・反るはどうなってる?
では先ほどの人間の動きのルールで考えると「座る」はどうなっているのでしょうか?
当然ながら全部が丸くなっては座れませんし、全てが反っても座れません。
なので座る際には、股関節は丸める(図の青矢印の方向)、背骨(腰椎)は反ることでお互い別の動きの要素を駆使します。
股関節は丸める動きを行うと関節の構造的にも安定する動きの要素が強くなります。
また丸める動きに関わる筋肉達は、反る要素にも関わり深い筋肉であり骨盤を立てるためにも必須な筋肉です。
よく私たちが失敗しがちなのは骨盤を立てようとして腰背部の筋肉を使って立てようとしてしまいます。
これでは腰を痛めますし、さらにそこから動くとなると腰を痛める可能性が高い事が想像できるのではないでしょうか。
また別の要素は加わるものの、猫背や首肩コリ及びトラブルの人もこういった股関節と背骨の関係を見直すことは重要です。
別の要素としては「肩甲骨」や「頭」「頸部」が関わります。
そちらに関してはまた後日お話をできればと思います。
あとがき
いかがでしたでしょうか。
意外と分かっているようで体感しづらい部分ですし、姿勢矯正の方法論はよく見かけますが説明をしている情報は少ないなぁと感じて今回記事にしました。
今回の要素を理解してもらえると私が普段から口うるさく言っている「丸める」の重要性が伝わるかと思います(笑)
それでは今回はこの辺りで失礼します。