どうも桑田です。
湿度が高くジメジメするし気温も高くて大変〜。
と、思ったらやけに夜が寒いくらい冷えたりと落ち着かないこの頃です。
そんなこともあってか自律神経は大忙しです。
中でも交感神経は頑張っているようで、活動しまくりです。
暑さで体が参らないように汗をかくように体に指示をしたり、血管を広げることで血流を良くして熱を逃がしやすくするようにしています。
この暑さでも生活していけるのは交感神経さまさまですね
その結果か最近、背中の硬さを生じている方がものすごく増えました。
特に背中の硬さに気づかず、腰に負担をかけて腰痛を生じている方が今週だけで8人以上いました。
今回の記事は交感神経について軽く触れて、背中と交感神経の関係と背中と腰痛についてお話をしていきます。
交感神経が過剰に働くと背中が硬くなる理由
交感神経が働きすぎるとなぜ背中が硬くなるのでしょうか。
交感神経は主に胸椎という背中の高さにある背骨に幹があり、そこから枝を出して様々な臓器と連絡しています。
連絡している臓器が働くことで様々な反応が起きます。
例えば、スポーツであったり力仕事をする際には「よし頑張るぞー!」と体にスイッチを入れなければいけません。
頑張る時には筋肉へ血液を送らないといけませんから、心臓の拍動(心拍)を増やして体を動けるようにしたり、酸素をたくさん取り入れるために気管を広く拡張します。
これは交感神経と内臓の関係があって成り立っているわけです。
そんな交感神経ですが、この神経が働くと体が「緊張」するのが分かります。
悪い意味ではなく、背筋を伸ばしたりキリっとするような良い緊張です。
しかし交感神経も働き過ぎれば、緩むことができず硬いだけの悪い緊張を生んでしまいます。
こういったことが要因で交感神経による背中の硬さが生じてしまうことがあります。
また背中に関しては、内臓の内臓体性反射というシステムが存在しています。
これは内臓が背中の筋肉と神経で連動して成り立っているシステムで、一言でいうと内臓の調子が筋肉に反映されると考えていただけると、理解しやすいかと思います。
この内臓というのが肺や心臓、腎臓など体の水分や循環と関わり深い臓器ばかりです。
とても暑い今のような時期に頑張ってくれている臓器たちです。
状況に応じて臓器が頑張ってくれることは重要ですが、働きすぎてしまっては疲労してしまいます。
そうなると、これらの臓器と内臓体性反射により関わる筋肉たちは疲労しやすかったり、緊張が高まりやすい傾向にあります。
こういった交感神経が有する機能とそれに関わる筋肉たちによって背中が硬くなってしまうことがあります。
背中が硬いとなんで腰が痛くなるの?
背中が硬くなると腰痛を引き起こしやすくなります。
その理由の一つとして大きいのは骨盤と背骨の関節である仙腸関節が機能しづらくなってしまうからです。
仙腸関節とは骨盤(寛骨)と仙骨(背骨のほぼ一番下)の関節で、大きな動きはないけれども非常に重要な役割を持つ関節です。
セラピストによっては仙腸関節の調整だけで様々な悩みを解決していく方もいるくらい、人体への影響が大きい関節と言えるでしょう。
仙腸関節は体を起こして動いていく上で「仙骨のお辞儀」という大切な動きがあります。
とても大切な動きで、いわゆる背骨が反るような動きになります。
しかし、背中が硬い状態になると背骨が動かないため、仙骨がお辞儀を行えなくなってしまったり、背中(胸郭)の硬さで骨盤が動けなくなってしまい仙腸関節としての機能を発揮できなくなってしまいます。
そうすると腰が曲がる方向に力が生じ、腰部の筋肉へ伸びるようなストレスが加わってしまったり、首や頭だけが起き上がってしまいテコの原理で腰に負担がかかってしまうことで腰痛を起こしてしまうわけです。
あとがき
背中の硬さは自覚がしづらく、他の部位の症状となって出てくることが多い部位です。
特に腰痛になってしまう人が多く、原因が分かりづらいことがたくさんいます。
もし、最近腰が痛くなってきたな〜と思う方は背中かもしれない、と頭の片隅に置いてもらえたら幸いです。
ではでは。