どうも桑田です。
みなさんは電車のドアの近くに立っている時にどのような立ち方をしていますか?
棒に掴まる
そのまままっすぐに立つ
ドアに手をつく
様々な立ち方があります。
ですが私の予想では、こういった立ち方をしている方が多いと思います。
いわゆるドアや支え棒に体を押し付けて立つという立ち方です。
この立ち方は体にとってあまり良くない立ち方で、知らないうちに体を痛めつける要因となる立ち方です。
え、楽だし背中が伸びていいじゃない。
そんな意見をいただいたことがありますがハッキリ言います。
この支え方では背中は伸びないし、むしろ首や腰がおかしくなり姿勢が悪くなります。
理由としては
- 首の付け根や背中を「固めて」押し付けることで支点にしてしまっている
- 腰が後方に曲がってしまい、本来立っている時に必要な前方への彎曲が生じておらず負担がかかる
- 下半身が支えではなく押し付ける力源として機能してしまい、支えとして機能していない
といったことが挙げられます。
首の付け根や背中を「固めて」押しつけることで支点にしてしまっている
人間の首は自由度が高く、体の運動方向を定めるために必要な部位です。
そのため、首がいつでも力むことなく自由に動けることが私たちが楽にかつ、健康的に動くために必要な条件です。
また背中(胸椎)は反ったり、丸まったりするだけでなく、捻る動きも行う背骨の中でも様々な対応をしてくれる非常に大切な部位です。
そんな自由度が高い首や様々な動きに対応する背中を固めてしまうと、当然ながら色々なトラブルを生じやすくなります。
首肩こりは当然のこと、首の痛み、頭痛、腰痛、五十肩など多くのトラブルの原因となります。
腰が後方に曲がってしまい、本来立っている時に必要な前方への彎曲生じなくなる
腰は立っている時に本来前方(お腹側)に彎曲して立っています。
お尻の筋肉と背筋の関係性や腰と股関節をつなぐ筋肉がうまく働くことで、腰を前に彎曲させて立たせています。
しかし、これが先ほどの立ち方のように後方に曲がってしまうと下半身はうまく使えず、腰の筋肉(背筋)で支えるために頑張りすぎてしまい筋・筋膜性の腰痛を生じやすくなります。
また腰椎椎間板ヘルニアなど腰骨周りの整形疾患に発展してしまう可能性もあります。
下半身が支えとして機能しない
先ほどの立ち方だと下半身は支える機能ではなく、首や背中を押しつけて固定するための力源として働いています。
そうすると首や背中の負担が増大するのは勿論のこと、大腿直筋や大腿筋膜張筋といった本来立って体を支える時に主役にならない筋肉を過剰に使い出してしまいます。
大腿直筋や大腿筋膜張筋は2関節筋と呼ばれる関節を2つ跨ぐ筋肉で、関節を細かく部位ごとに使うというよりは大まかな使い方になる傾向があります。
そうすると股関節や膝は勿論こと足首などもうまく機能しないため、腿の前や横、ふくらはぎ、足の裏など脚の様々な部位が突っ張ってきます。
当然ながら股関節や膝関節の関節に負担もかけやすくなるため関節由来の痛みや変形を起こす可能性も出てきます。
しかも腰への影響も大きく、腰痛は勿論のこと、ギックリ腰になりやすい体の動かし方になってしまいますあとがき
様々なトラブルを引き起こしやすい、寄たれかかって立つ立ち方。
本当にデメリットが多い立ち方なので習慣になっている方は、少しでも寄りかからない意識をしていくといいかと思います。
ではでは。